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未知の世界にあんのん(安穏)を

1995年の阪神淡路大震災で倒壊した商店街に、安心と希望の居場所を創りたい、という父の想いで建てられたあんのん舘。そんな父が他界し、この場を引き継ぐことになりました。

海外で生活していた僕には、実ははじめ自信もモチベーションもありませんでした。けれど、ずっと昔から感じてきた生きづらさとともに、この場に向き合うことを決めたきっかけも、また皮肉なことに東日本大震災による原発事故です。

自然を壊して過剰なエネルギーを作り出し、工業生産と消費を繰り返す社会で、なんのために働き、なんのために生きるのか。人種や信念の違いで互いを排除し、育ちや生業の違いで互いを比べ、なにを奪い、なにを得たいのか。

この生きづらさは、現代の多くの人と共有する感覚かもしれない。だとしたら、それを解きほぐし、安心と希望を見出せる場所として、自分なりの方法でこの場を再開してみよう。

そう思い立ち、自身と世界の未知に出会い、それぞれの安穏を見つける場として、カフェとヨガスタジオをオープンしました。